「花野」って、いつの季語?
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古くから、日本人は言葉においても「四季」を大切にしてきました。
俳句などで使われる「季語」は、奥ゆかしくて風流だなと感じます。
「花野(はなの)」という季語があります。
いったい、いつの季語が、おわかりになりますか?
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俳句で「花」といえば「桜」
でも「花野」は、春の季語ではありません。
秋の草花が咲き乱れる野原のこと・・・つまり、秋の季語です。
萩や桔梗、野菊やナデシコといった秋の花々は、色合いといい、たたずまいといい、華やかな春の花とは、違う趣がありますね。
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「なにとなく 君に待たるる ここちして 出でし花野の 夕月夜かな」
与謝野晶子 (みだれ髪より)
恋する女心を、秋の花々が咲く野原、美しい月とともに歌った、ロマンティックな一首です。
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「季語」で、情景や空気の温度、匂いを感じる・・・
なんて、素敵なことでしょう♪
それでは、今日もみなさんにとって、素敵な1日でありますように☆