柔軟に使い分けられますか?
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「やわらかい」という言葉を漢字を使って書くと、
「柔らかい」と「軟らかい」という表記があります。
みなさんは、この二つの意味の違い、おわかりでしょうか?
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新聞などの表記の基準を掲載している
『記者ハンドブック 新聞用字用語集』(発行:共同通信社)によりますと
柔 [主に剛の対語、しなやか、おだやか]
お手柔らかに(中略)柔らかな表情
軟 [主に硬の対語、手応えがない、軟弱]
大根を軟らかく煮る(中略)軟らかな表現
とあります。
厳密に使い分けようとすると、迷う場面もありそうですね。
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一方、旺文社の国語辞典では、それぞれの意味の違いを示しつつも、
以下のように書かれています。
※1986年の改訂新版の内容です。悪しからずご了承ください。
「しかし、両者の区別は難しく、
一般に「柔」または仮名書きを使う方が無難であろう。」
これを読んで、なんだか安心しました(笑)
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最後に、私が最も“やわらかさ”を感じる1首を!
やはらかに 柳あをめる 北上の
岸辺目に見ゆ 泣けとごとくに(石川 啄木)
ひらがなって、優しくてやわらかいですね。
それでは、今日もみなさんにとって、素敵な1日でありますように☆