「サポステ」とは、地域若者サポートステーションの略で、厚生労働省委託の支援機関です。
働くことに踏み出したい若者たちと向き合って、「働き出す力」を引き出し、「職場定着するまで」をバックアップしていくことを目的として、全国各地に置かれています。
そして、現実に多くの若者が利用しています。
私も微力ながら、サポステの支援活動に、定期的に関わらせていただいております。
「周りの人とうまくコミュニケーションがとれない」 「自分の気持ちをうまく言い表せない」などの悩みは、「働かなくては!」と思う若者にとって、とても大きな壁になっているようです。
そんな若者を前に、私が担当するのは「話す力」です。
時間をかけて、ひとりひとりの気持ちを聴き、気持ちをほぐしたら、声を出すことを楽しんでもらいます。
ちょっとしたワークショップをやってもらい、一緒に過ごすこと4時間。
なかなか言葉を発することができない緘黙(かんもく)の方も、最後は自分の気持ちを言えるようになります。
こういった支援がもっと頻繁に、そして継続的にできると、彼らはより早く社会に入り込んでいけるのに、と感じています。
「声をあげたくてもあげられない」と、苦しんでいる若者の静かな叫び。
そんな声に、耳を澄ましていきたいものです。