「数」の概念
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ものの数を“おおよそ”で伝える時、
よく「数回」とか「数人」という表現をしますね。
みなさんは、この「数」を見て、いくつ位の数字を思い浮かべますか?
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『広辞苑』では、この【数】に該当する意味として、
「二~三あるいは五~六の少ない数を漠然と示す語」とあります。
また、他社の国語辞典では、
「三つか四つの、または、五つか六つくらいの数を漠然と示す」とか
「いくつかの」など、表記にばらつきがあります。
小学生用の『新レインボー国語辞典』(学研)には、
「いくらかの。わずかの。」という表記が・・・
でも、「数百万人」と書かれていた場合、2百万人なのか6百万人なのか、
「数」のとらえ方によって、その解釈は大きく変わってきますよね。
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共同通信社の『記者ハンドブック』によりますと、
「漠然とした数詞」の項目に、[注]として以下の内容が書かれています。
『数人の解釈は人によって「二、三人」「五、六人」と分かれるので注意が必要』
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より、わかりやすく伝えたい時は「数人」より「2、3人」あるいは「5、6人」
「数百万人」より「2~3百万人」あるいは「5~6百万人」の方が良さそうですね。
それでは、今日もみなさんにとって、素敵な1日でありますように☆